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防錆紙の取り扱いとは

2021.4.27

1. 紙に含まれる(気化性)防錆剤は有限です。

開梱した状態で放置していた場合、徐々に紙から気化性防錆剤が気化し、気化性防錆剤の総量が減り、防錆防食性能は下がります。
使用しないときは、プラスチック袋やコンテナに入れて密閉保管して下さい。

2. 作業中(半日程度)であれば開梱状態で放置していても問題ありません。

一般的に使用されている種類の(気化性)防錆紙は、紙に含まれる気化性防錆剤が徐々に気化するといっても、作業中(半日程度)であれば気化損失の量は微量で、防錆防食性能に影響はありません。

3. 印刷面もしくはPEラミネート面が外側になるように使用してください。

(気化性)防錆剤は、クラフト紙側に塗工/含浸されています。

4. 保管場所は、「冷暗所」が好ましい。

(気化性)防錆紙の劣化を防ぐためです。

5. 基本、素手で触っても安全です。

母材が紙であることと、含まれる(気化性)防錆剤の性質および含有量など、比較されることの多い防錆油(母材が油)よりも肌荒れしにくいです。ただ、(気化性)防錆剤は食用でないことが多いため、触った後は手洗いをすべきです。

6. 防錆油/乾燥剤/防錆フィルムとの併用は可能ですが、悪影響が出る場合がある。

気化した気化性防錆剤によって、共存する防錆油/乾燥剤/防錆フィルムとどのような化学反応が生じるかは予測できません。塗布された防錆油と気化した気化性防錆剤が反応し、金属表面に異物が生じた事例があります。併用しているお客様はおられますが、併用を推奨しているメーカーは存じ上げません。

7. 防湿性のある(透湿性が低い)包装形態であれば、防錆期間は延びます。

湿気が包装内に入ることを防ぎ、気化性防錆紙から気化した気化性防錆剤が包装の外に霧散しないためです。

8. 例外はありますが、主に(気化性)防錆紙は、結露に対してのみ効果があります。

洗浄不足などにより、金属表面に異物など腐食性因子が多く存在した場合、(気化性)防錆紙でも防ぎきれない場合もあります。

9. 防錆有効期間は、幅を持たせています。

例えば、「防錆有効期間6ヶ月未満」と書かれていた場合、保管期間6ヶ月を超えると100%錆/腐食が生じるわけではありません。包装及び金属の状態や保管環境によっては、有効期間が短くなる場合もありますし、延びる場合もあります。

10. 廃棄は、一般紙の廃棄と同じです。

一般的な(気化性)防錆紙は、紙くずと同じ廃棄方法(日本国内)です。国によって法律/条例は異なりますので、ご注意ください。

11. 包装に使用する(気化性)防錆紙の適切なサイズは、状況により変える必要があります。

各社使用サイズの目安はありますが、そのサイズで使用すれば100%防錆防食が可能というわけではありません。金属表面の状態や保管環境によって、サイズを大きくする必要のある場合もあれば、小さくしても問題ない場合があります。この場合は、実際の包装方法で試験を行う必要があります。計算式はありません。

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