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JIS 気化性防錆紙のJIS

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JIS 気化性防錆紙のJIS

気化性防錆紙のJIS(日本産業規格)についての説明と、アドコートでの対応についてご説明いたします。

JIS(日本産業規格)とは

JIS規格とは、日本産業規格の略で、Japanese Industrial Standardsの頭文字を取ったものになります。1949年に制定された工業標準化法に基づいて日本の工業製品に関する規格や測定方法、品質、種類、形状などが定められたもので、経済産業省に設置されている審議会によって定められています。以前の名称は日本工業規格でしたが、2019年7月1日の法改正により日本産業規格に変わりました。

1959年にJIS Z 0303(さび止め包装方法通則)が制定され、同時に気化性防錆剤および気化性防錆紙に関するJIS Z 1519(気化性サビ止メ材)が制定されました。その後、気化性防錆紙への使用が広まるにしたがい、1973年、JIS Z 1519から独立する形で、気化性防錆紙の製品規格JIS Z 1535(気化性さび止め紙)が制定されました。
1997年に銅・銅合金のJIS Z 0321(~)が制定され、規格として、銅・銅合金を評価できるようになりました。

JIS Z 1535(鉄鋼用防錆紙)の規格概要

JIS Z 1535は、鉄鋼用防錆紙についての規格で、4つの品質について規定されています。

鉄鋼用防錆紙として必要な特性

  • 1

    気化性防錆性能鉄鋼に対する気化性防錆性能があること

  • 2

    接触防錆性能鉄鋼を密着包装したとき防錆性能があること

  • 3

    バリア性透湿度による規定あり
    ※PEラミなどの防湿タイプに限り

  • 4

    ポリエチレンフィルムとの共存性ポリエチレンに対して悪影響がないこと

気化性防錆性能(VIA)テスト

この試験は気化性防錆紙の鉄鋼に対する気化性防錆性能(Vapor Inhibitor Ability)を判定評価するもので、VIA試験と言われています。気化性防錆紙と鉄鋼を接触させずに保持したまま、鉄鋼を強制的に結露させます。気化性防錆紙に含まれる気化性防錆剤が、鉄鋼の錆を防ぐ性能があるかを調べる試験方法です。この試験方法では、高湿度の環境の下で鉄鋼を急冷させるため、鉄鋼には非常に激しい結露が生じます。このように、非現実的な結露作用の中で気化性防錆剤の性能をテストしますので、非常に過酷な試験であるといえます。

グリセリン水溶液を用いて湿度約90%に保たれた広口びん内に、評価用鋼材と気化性防錆紙を隔て、20℃の環境に保持します。
規定時間後、アルミニウム管に冷水をそそいで鋼材を結露させ、3時間後にその評価面の発錆の有無をチェックすることで、気化性防錆紙の性能を判定します。

● 気化性防錆性能(VIA)テスト後の評価用鋼材
アドパック使用 ブランク(気化性防錆紙を使用していない)
H形(速効形)のテスト

(アドパックGK-7使用)

EL形(緩効形)のテスト

(アドパックGK-7使用)

H形(速効形)・・ 1時間後に評価用鋼材を結露させ、発錆が認められないものをいう。
EL形(緩効形)・・ 20時間後に評価用鋼材を結露させ、防錆率が50%以上のものをいう。

接触防錆性能テスト

この試験は防錆紙が鉄鋼と接触した状態での防錆性能をテストするものです。
評価用鋼板(SPCC)を防錆紙で包み、精製水を用いて湿度100%に調整した密閉容器の中に置き、温度を50℃に調整した恒温槽に入れます。基本形の試料の場合は2日間後、バリア形の試料の場合は7日間後に恒温槽から取り出し、発錆の有無をチェックすることで防錆性能を判定します。

50℃、100%RHに2日間保持
● 接触防錆性能の試験後の評価用鋼板 基本形
アドパック使用 ブランク(防錆紙用中性クラフト使用)
JIS Z 1535 鉄鋼用防錆紙の分類
種類 評価用金属 気化性防錆性能 接触防錆性能 PE樹脂への影響
気化性防錆紙 標準形 基本形 S形 SGD3 なし
バリア形
速効形 基本形 H形
バリア形
緩効形 基本形 EL形
バリア形
接触式防錆紙 基本形 SPCC なし なし
バリア形

JIS Z 0321(銅及び銅合金用気化性腐食抑制紙)の規格概要

JIS Z 0321は、銅及び銅合金の防錆に用いる気化性腐食抑制紙の規格です。1種と2種があり、1種は銅のみに使用できるもの、2種は銅黄銅、りん青銅に使用できるものです。

気相腐食抑制性テスト

※以下では抑制紙を防錆紙と記載しています。
この試験は、気化性防錆紙の銅及び銅合金に対する気化性防錆性能をテストするものです。気化性防錆紙と銅または銅合金とを接触させずに保持したまま銅または銅合金を結露させ、気化性防錆紙に含まれる気化性防錆剤が銅や銅合金の錆を防ぐ性能があるか調べる試験法です。
気化性防錆紙を広口びんの内側に貼り付け、評価用金属板をびん上部のゴム栓から吊るします。それを30℃の恒温槽中で18時間保持したのちに、室温に1時間保持し、その後、評価用金属板を吊るしたゴム栓を一時的に取り外して、びんの内部を湿度100%にするために水を入れ、再び、先ほど取り外したゴム栓を取り付けます。これを、5℃と50℃の2つの恒温槽を用いて一定時間毎に入れ替えて評価用金属板を強制的に結露させます。
その後、腐食の有無をチェックすることで気化性防錆紙の性能を判定します。

接触腐食抑制性(接触防錆性能)テスト

この試験は、気化性防錆紙と銅または銅合金を密封包装した時の防錆性能をテストするものです。
銅または銅合金の評価用金属板を気化性防錆紙で包み、グリセリン水溶液を用いて湿度約95%に保った密閉容器の中に置き、銅及び黄銅は7日間、りん青銅については3日間、50℃に保持し、その後室温に戻したのち、腐食の有無をチェックすることで接触防錆性能を判定します。

JIS Z 0321(銅及び銅合金用気化性腐食抑制紙)の分類

種類 評価用金属 気化性防錆性能 接触防錆性能 PEラミ紙への影響
1種 なし
黄銅 なし なし
りん青銅 なし なし
2種 なし
黄銅
りん青銅

アドパックのJIS試験での合否

種 類 JIS Z 1535 JIS Z 0321
気化性 接 触 気化性 接 触
アドパック‐G 鉄鋼用含浸タイプ H形
アドパックホワイト 長期鉄鋼用塗工タイプ EL形
アドパック‐S 鉄・非鉄金属共用含浸タイプ EL形
アドパック‐C 銅・銅合金用含浸タイプ
アドパック‐ZV 鉄鋼-KD梱包用 H形
アドパック‐ZP(特注品) 亜鉛・鉄共用
アドパック‐SN(特注品) 表面処理鋼板用(食缶用)

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